「AIで何でもうまくいく」という言葉が胡散臭い理由。現場で20社と向き合って思うこと。
2026.09.03

最近、
「何でもAIでできる」
「AIを使えば簡単にうまくいく」
と語る人をよく見かけるようになりました。
でも、正直に言ってもいいでしょうか。 そういう言葉を聞くたびに、私はどうしても「ちょっと胡散臭いな」と思ってしまいます。
というか、
「なんでそんなにちょっとお客さんと話ししただけでそこまで断言できるんだろう」
と、若干焦ります。
※そもそも断定するっていう行為が臆病な私にはできません。
さて、これは私の技術不足ゆえのひがみもあるかもしれません。
ですが、どんな会社、どんな人でも「魔法のようにAIで何でもうまくいく」というのは、やはり現実離れしていると感じるのです。
現在、私はAI専門のプロ集団から、デジタルとは無縁だった家族経営の農家さんまで、ありがたいことに20社以上と有償契約にてお仕事をしています。
さまざまな現場をご一緒する中で確信しているのは、「どんな立場であれ、現場で必死に業務に取り組み、本気で価値を出そうとしている人ほど、決して『AI万能論』は口にしない」ということです。
なぜ「AIで何でもうまくいく」という言葉に違和感を覚えるのか。理由は大きく3つあります。
1. プロジェクトを最後まで「完遂」したことがあるのか?
AIを実務に落とし込むには、泥臭い努力や工夫、そして習熟のための時間がどうしても必要です。
業務を自動化するにしても、人間が指示を出し、実行し、最後に必ずチェックする工程が(少なくとも私の見ている範疇では)欠かせません。自分で少しAIを触って感動しただけで「誰でも簡単にできる」と思い込んでいるか、あるいは実務として最後まで価値を出し切った経験がまだ少ないのではないか、と思ってしまいます。
2. 相手の「稼ぎどころ(コアコンピタンス)」を理解しているか?
開口一番に「AIで何でも解決できますよ」と言う人は、目の前のお客さんがどんな課題を抱え、何で利益を生み出しているのかを、本当に深く理解しているのでしょうか。
特にその会社の競争優位を作っているコア・コンピタンスをしっかりと理解することは大事です。それは多分AIでは難しいしそのコア・コンピタンスを壊さないように、むしろ、強化する形でAIを利活用しないと競争優位が崩れてしまいます。
一緒に手を動かし、現場の状況を深く知って初めて、AIとの相性や実用性が見極められるはずです。「魔法の杖」のように、ひと振りで全てが解決するような世界線は、少なくともまだ私のまわりには来ていません。
3. 「AI支援者」としての存在意義の矛盾
もし本当に、AIを使うだけで何でも簡単にうまくいくのであれば、世の中の生産性はとっくに爆上がりしているはずです。
そして何より、そうであれば私たちのような「AIを活用して企業の競争力を高めるコンサルタント」は、そもそも必要ないですよね。
だって、誰でもAIでなんでもできるのであれば、コンサルもAIがやればいいわけですから。
私が考える「誠実なAI支援」のあり方
だからこそ、私は色々な方から相談を受けた際、あえて大きなことは言わず、事実ベースで少し辛口な話をすることがあります。
現場での実体験や実測値に基づいているからこそ、以下のように正直にお伝えしています。
「AIを使ったからといって、何でも簡単にはできません。だからこそ支援させてください」
「まずは一緒に、どこまでやれるか見極めましょう」
「一度ご自身でやってみて、それでも難しければサポートしますよ」
こんな感じです。特に、「一度やってみてください。だめだったら声かけてください。」はとても強力な言葉でして、実際にやってみようと思った経営者の方ほどご相談時には課題などがすごく明確ですし、私に対するある種のリスペクトを持ってくださいます。
こうした事実に基づいたコミュニケーションこそが、プロとしての誠実な姿勢だと信じています。
色々と辛口なことも書いてしまいましたが、私自身は、世界中の多くの方と同じ用にAIの持つ凄さと可能性に日々感動している人間のひとりです。
ある種、楽しみながら朝から晩までAIをいじり倒す毎日を送っています。
だからこそ、表面的な「AI万能論」に流されることなく、仕事の最前線で戦っている皆さんにとって本当に役立つ「本質的な価値」を探求し続けていきたいと思っています。
引き続き、皆さんどうぞお願いします。
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とClaudeにお願いして、数週に一度更新されている自社HPはこちら。
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