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ブログ/代表の考えごと

【第1回】本当に「勇気がある」と言えるのか?——大きな決断に隠された違和感

2025.05.03

会社の公式な見解ではなく、代表の清水が個人として書いた記事です。


はじめに

「大きな決断をする人は勇気がある」
「大胆な行動力がすごい」

そんなふうに、賞賛の言葉をかけられることがあります。
けれど、私はそこに、ずっと小さな違和感を抱いてきました。

本当に、大きな決断には「勇気」や「大胆さ」が必要なのでしょうか?
それとも、違う何かがあるのでしょうか?

今回は、私自身の経験も交えながら、
「勇気があるから大きな決断をした」というイメージに対する違和感について、じっくりと掘り下げてみたいと思います。


「大きな決断=勇気がある」という誤解

授業、仕事、生活……
人生には、時に大きな変化を伴う決断が求められます。

たしかに、何かを変えるには、多少のリスクを受け入れる覚悟や、現状を壊す勇気が必要だと考えられるかもしれません。
ですが、「勇気を振り絞ってえいやっと飛び込む」というのは、
実は本当に健全な意思決定のあり方なのでしょうか?

たとえば私自身、
周囲から「大胆だね」「勇気あるね」と言われた経験が何度かあります。
しかし、正直なところ、私は一度も**「勇気を振り絞って決断した」**という感覚を持ったことがありません。

特に、人生を左右するような大きな選択については、
後先を考えずに飛び込むような真似は絶対にしないと断言できます。


小さな決断と大きな決断の違い

もちろん、日常の中には「えいっ!」と勢いで決める小さな選択もあります。
たとえば、

  • 入ったことのない飲食店にチャレンジする

  • 未知のメニューを注文してみる

こうした「小さな勇気」は、損失もリスクも限られているため、
多少無計画でも問題ないでしょう。

けれども、
人生を左右するような大きな決断——例えば、転職、移住、起業、結婚——においては、話が違います。

大きな決断では、失敗した時の影響が、
自分だけでなく、家族や周囲の人たちにも及ぶ可能性があるからです。

だからこそ、私は、
「勇気を出して」決めるのではなく、
**「勇気がいらないくらいまで考え抜く」**ことを大切にしてきました。


勇気ではなく、徹底した検討こそが鍵

たとえば、私の移住の話。

以前、私は東京都大田区に家を所有していましたが、
そこを売却して群馬県みなかみ町へ移住するという、
一見「大胆な」決断を下しました。

この決断に対して、周囲の反応は二分されました。

  • 「勇気あるね!流行に乗っててすごい!」と称賛してくれる人たち

  • 「ちゃんと考えたうえで合理的に動いたんだね」と理解してくれる人たち

前者は、良い意味でも悪い意味でも、
「無鉄砲さ」「勢い」で決めたのだろうという前提に立っています。

けれども、実際には違いました。

私は、みなかみ町への移住にあたって、
ありとあらゆるリスクとリターンを洗い出し、
何度も現地に足を運び、人に会い、生活を体験し、徹底的に考え抜いた末に決断をしたのです。

それは、これまでの仕事やプロジェクト以上に、
膨大な時間と労力をかけたプロセスでした。


大胆さや勇気は、本当に必要なのか?

この経験から、私はこう思うようになりました。

「勇気を持たなければ決断できない大きな選択」というのは、
思考や準備が足りていないサインかもしれない。

逆に言えば、
考え尽くし、納得できるまでリスクを検討し尽くした選択には、
実は勇気なんていらない
のです。

もちろん、すべてを予測することはできません。
でも、少なくとも「予測できる範囲」で、
最悪のケースまで想定し、その上で「それなら大丈夫」と言える準備をしておく。

これが、本当に意味のある「大きな決断」なのだと思っています。


まとめ

今回は、「大きな決断=勇気」という考え方への違和感についてお話ししてきました。

  • 本当に大事な決断は、勇気ではなく準備と考察の積み重ねでできている

  • 勇気が必要な決断は、まだ準備が足りない可能性がある

  • 小さな決断と大きな決断では、求められる慎重さがまったく違う

次回は、
どうすれば「勇気に頼らない大きな意思決定」ができるのか?
について、さらに深く掘り下げていきます!

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