戦略と現場の「谷」を埋める仕事。——元いすゞ・IBMコンサルタントが、今あえて「泥臭い農業DX」に挑む理由
2025.12.18

「結局、清水さんは何をやっている人なんですか?」
最近、ありがたいことにそう聞かれる機会が増えました。 私は現在、群馬県みなかみ町を拠点に**Wayfinder WorX(ファイファインダー・ワークス)**の代表として活動しています。
私の仕事は一見、脈絡がないように見えるかもしれません。
一方では、トヨタコネクティッド様のような最先端企業のAI・DX戦略推進を業務委託として支援し、またある時は、東証プライム上場企業のDXリスキリングを推進する。 しかしもう一方では、長靴を履いて畑に立ち、農家さんと膝を突き合わせて「日報のデジタル化」に汗を流している。
なぜ、このようなキャリアを選んだのか。 それは、私がこれまでの経験で見てきた**「戦略と現場の間に横たわる深い谷」**を埋めたいという、強い想いがあるからです。
今日は、私の本当の経歴と、Wayfinder WorXが目指すものについてお話しさせてください。
1. キャリアの原点:「動かないコンピュータ」との戦い
私のキャリアのスタートは、華やかなIT業界ではありません。いすゞ自動車という、日本のものづくりのど真ん中でした 。
国内工場の組立ライン制御システムの企画や、米国駐在での基幹システム(SAP)導入プロジェクトをリードしました 。そこで骨身に染みたのは、**「どんなに高尚なシステム戦略も、油まみれの現場で動かなければただの箱である」**という現実です。
その後、IBMなどでシニアコンサルタントとして企業のDX戦略立案に関わりましたが 、「きれいな戦略図」が描けても、現場のリテラシーやオペレーションが追いつかず、結局プロジェクトが頓挫する光景も見てきました。
「戦略(Strategy)」と「現場(Work)」をつなぐ、本当の「道(Way)」が必要だ。 それが、Wayfinder WorXを立ち上げた原点です。
2. なぜ、あえて「最も非効率な農業DX」に挑むのか
私は現在、東京大学大学院で学んだ環境学への想いもあり 、三児の父として群馬県みなかみ町へ移住して活動しています 。
そこで直面したのは、デジタルから最も遠い場所にある「農業」の現実でした。
ビジネスとして見れば、農業DXは極めて非効率です。 例えば、トヨタ自動車1社の売上が約30兆円なのに対し、日本の野菜・果実の生産額全体でも約3兆円。トヨタ一社に対して青果物の生産額は1/10以下です。しかも対象は無数の中小農家さん。地域や出荷形態など、それぞれの商習慣も異なります。大手コンサルティングファームの単価では、絶対に採算が合いません。参考:https://freeconsul.co.jp/cs/consulting-unit-price/
しかし、そこは**「まだ誰も手をつけられていないけれど、デジタルの力が最も必要とされている場所」**でもありました。
電話とFAXの世界に、Google AppSheetのような手軽なツールを持ち込むだけで、劇的に生産性が上がる。その「0から1」の瞬間に立ち会える喜びは、何物にも代えがたいものです。
私はJGAP上級指導員の資格を持ち 、農家さんと同じ目線で会話ができる「現場の人間」として、この泥臭い領域にフルコミットしています。
3. Wayfinder WorX が提供する「3つの道」
屋号の「Wayfinder」には**「道を示す」、「Work + X」には「ともに働き、変革する」**という意味を込めています。
現在、私たちは戦略と現場の「谷」を埋めるため、いくつかのプランを展開しています。
※プランはご参考です。
Plan A:現場改善・ツール開発(1〜3ヶ月〜)
「まずは一つの業務を楽にしたい」という現場向け。AppSheetやGAS、生成AIを活用し、在庫管理や日報など、明日から使える「見える成果物」を開発します。農業や製造現場など、泥臭いオペレーション改善が得意です。
Plan B:DX・AI人材育成&内製化支援(3〜6ヶ月〜)
「ツールは導入したが、現場が使いこなせない」という組織向け。東証プライム企業や官公庁で実施している研修ノウハウを活かし 、「よそ行きの知識」ではなく、自社の課題を解決できる人材を育成します。
Plan C:PMO・DX/AI戦略顧問(6ヶ月〜)
基幹システム刷新のような、複数ベンダーが絡む大規模プロジェクト向け。経営層・現場・ベンダーの間に立ち、翻訳者としてプロジェクトを「本当に動く状態」まで推進します。現在もエンジニアリング企業の基幹システム刷新を支援しています 。
最後に:境界線を越えて、新しい価値を
私は今、自然豊かなみなかみ町で、テレワークを中心に仕事をしています。 最新の生成AI活用を企業にアドバイスする一方で、週末は子どもたちとスキーをしたり、温泉でリフレッシュしたりする生活です。
「大企業の論理」と「現場の現実」。 「都市のスピード感」と「地方の豊かさ」。
この両方を知っている私だからこそ、架けられる橋があるはずです。
もしあなたが、「戦略は描けたが現場が動かない」「何からデジタル化すればいいかわからない」と悩んでいるなら、ぜひ一度お話しさせてください。
山の中から、最先端の知見と泥臭い覚悟を持って、駆けつけます。
Wayfinder WorX 代表パートナー 清水 裕介 (DX/AIコンサルタント / JGAP上級指導員 / 三児の父)
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