「仕事」を考えるときに、大事にしたい“人的資本”という視点
2025.05.22
会社の公式な見解ではなく、代表の清水が個人として書いた記事です。

本当に「やりたいこと」は何だろう?
「本来仕事にすべきことって、時間があったら勝手にやってしまうことなのでは?」
最近、そんな問いが頭の中を巡るようになりました。
仕事、転職、キャリア、フリーランス…。私たちは生きる中で何度も“働き方”を考える機会に出会います。そのたびに、給料や業務内容、将来性やスキルの活用など、さまざまな要素を天秤にかけながら選択をしてきたはずです。
でも、果たしてそれだけでよかったのでしょうか?
人生を“資本”で捉えるという視点
少し前に読んだ山口周さんの『人生の〈経営戦略〉』では、「人生はウェルビーイングを目指し、3つの資本(金融資本・社会資本・人的資本)を育てていくゲームである」という考え方が紹介されていました。
金融資本:お金や資産
社会資本:社会的な評価やスキル
人的資本:人とのつながり、信頼関係
この3つをバランスよく育てることが、幸せな人生につながる。そんな視点に触れたとき、ふと気づいたんです。
「あれ、自分、人的資本についてあまり意識してこなかったな」と。
これまでの選択と、見過ごしていたもの
これまで私が仕事やキャリアを選ぶとき、主に考えてきたのは金融資本(お金)や社会資本(スキルや仕事の魅力)の部分。
人的資本、つまり“人とのつながり”は、なんとなく「勝手に増えていくもの」だと思っていました。実際、家族や友人には恵まれていたし、特に努力しなくても人間関係に困った記憶はありません。
でも、気づいてしまったんです。
本当にこのままでいいのか?
本当に「人とのつながり」を自分は大事にできていたのか?と。
人的資本は“自然発生”ではない
これまで私は、飲み会や人付き合いに対してどこか距離を置いてきました。
「誘っても迷惑かもしれない」
「付き合いで時間を潰すのは、効率が悪いんじゃないか」
そんな考えが頭をよぎるたびに、自然と一歩引いてしまう。
自分から声をかけたり、場をつくったりすることもほとんどなかったのです。
でも、人的資本は放っておけば育つものではない。
むしろ、意識して“つくっていく”ものなんじゃないか。そんな思いが、この1年で少しずつ芽生えてきました。
これから育てていきたい「3つのつながり」
今年、私は39歳になります。
これから先の人生を見据えて、「人的資本」を意識的に育てていくために、次の3つの方向で動いてみようと思っています。
1. 地域とのつながり
過疎地域に引っ越し、小さなコミュニティで生活をするようになってから、地域との関わりが自然と増えました。PTAの活動やお祭り、地域の集まり。
「面倒だな…」と感じることもあるけれど、実際に顔を合わせて話す時間には、ネットでは得られない“雑談”の豊かさがあるんですよね。
とはいえ、ただの“顔出し要員”になるのは避けたい。だからこそ、関係性を築きながら、心から楽しめる関わり方を模索中です。
2. 農業とデジタルの交差点で
私はこれまで、デジタルやAI、DXなどの領域に関わる仕事をしてきました。でも、そこに“自分らしさ”を発揮できている感覚は、あまりありません。
そんな中で出会ったのが、「農業」というフィールド。
農業とデジタル。
一見、遠いようでいて、実はこれからの時代に大きな可能性を秘めた組み合わせだと感じています。
実際、最近も有機栽培について前職の仲間と語り合い、新しいアイデアが生まれるような体験がありました。
この分野で、もっと人とつながり、交流を深めていきたい。そう思っています。
3. 若年層との交流
中高生や大学生、20〜30代前半の若手社会人。
自分より若い世代との関わりも、これから意識的に増やしていきたいと考えています。
「社会人ってどんな感じなんだろう?」
「ITって本当に必要なの?」
そんな素朴な疑問に、私の経験をもとに少しでもヒントを届けられたらうれしいです。
現在は、地域の方々と連携しながら、中高生向けの“デジタル教育”にも取り組み始めています。
何も、プログラミングができるようになることだけが目的ではありません。
「仕事とデジタルの関係性」に気づき、「自分でも何かつくれるんだ」という感覚を持ってもらうこと。
それが、私なりに若い世代へ貢献できることだと考えています。
最後に:人的資本を「育てる」意識を持とう
人的資本は、勝手に増えるものではありません。
気づいて、意識して、行動してこそ、はじめて「育てられる」ものなんだと思います。
これまで私は、仕事を通じて金融資本や社会資本を追いかけてきました。
それはそれで、間違ってはいなかった。でもこれからは、“人とのつながり”という資本にも、しっかり時間を使っていきたい。
同じように働き方や生き方を見直している方に、少しでもこの想いが届いたらうれしいです。
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