フリーランスになるまでの道のり(全5回連載)第5回:独立前にやっておいて本当によかったこと
2025.05.16
会社の公式な見解ではなく、代表の清水が個人として書いた記事です。

フリーランス独立は“積み重ね”の延長線にある
副業から始まり、少しずつ自分の価値や市場を試しながら準備を重ねた結果、私は2024年7月にIBMを退職し、フリーランスとして独立しました。
よく「思い切って会社を辞めたんですね」と言われますが、私の中では“飛び出した”感覚ではなく、「自然な流れでそうなった」くらいの感覚でした。
ここでは、私が実際に独立するまでに準備しておいて本当に良かったと感じたことを5つにまとめてご紹介します。これからフリーランスを目指す方や、何か新しい働き方を模索している方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
1. 副業で“自分の市場価値”を試しておいたこと
いきなり会社を辞めて独立するのではなく、まずは副業という形で「自分の経験やスキルがどれだけ通用するのか?」を確かめたことは非常に大きな安心材料になりました。
ビザスクを通じて農業系の知見を求める相談が多数寄せられ、自分のキャリアが他者にとって“必要な情報”になっていることを実感できました。
副業は、いわば“本番前の実験場”です。リスクは小さく、得られる学びはとても大きい。フリーランスを視野に入れるなら、まずは週末や夜の数時間を使って「小さく試す」ことを強くおすすめします。
2. 簿記や税務の基礎を学んでおいたこと
フリーランスになると、すべての金銭管理を自分で行う必要があります。
私は簿記3級レベルの知識を独学で学び、青色申告や経費処理の基本を理解しておきました。帳簿を付ける、請求書を発行する、納税スケジュールを把握するといった一連の流れは、学んでおいて本当に良かったと思います。
税理士さんに依頼するにしても、基礎を理解しているか否かでやり取りのスムーズさがまるで違います。
ちなみに今でも税理士さんには仕事をお願いしておらず、勉強も含めて自分で申告等を実施しています。
3. 自分の「提供価値」を言語化しておいたこと
自分が何を“売る”のか、誰に“どう役立つ”のかを明確にしておくことは、独立後の仕事獲得において非常に重要です。
私の場合は「農業」「DX」「事業開発」という3つの経験を掛け合わせ、「現場感がありながら、ビジネス全体も見られる人材」としてのポジションをつくっていきました。
どんなにスキルがあっても、それを“伝わる形”にしておかなければ仕事にはつながりません。自己紹介文やポートフォリオ、SNSでの発信など、どこかで自分の強みを言語化してみることをおすすめします。
4. 生活とリスクの“設計”をしておいたこと
フリーランスになる前に、生活面でも徹底的に見直しと準備をしました。
生活費半年分の貯蓄を確保
副業収入が本業の7〜8割を安定して超える状況を維持
住宅ローンや家計の固定費を整理
家族としっかり話し合って合意形成
特に家族の理解は不可欠です。私は子ども3人と住宅ローンを抱える身でもありましたので、「無理なくやれる範囲で進める」ことを意識していました。
おわりに:独立は“飛躍”ではなく“地続きの選択”
振り返ると、私は何か特別な才能があって独立したわけではありません。
副業を通じて、少しずつ実績を積み、働き方をシフトしていった。その延長線上に“フリーランスとしての独立”があったというだけです。
だからこそ、これを読んでくださっている方にも声を大にして伝えたいのは──
「いきなり全部やらなくていい。まずは小さく試して、自分の価値を見つけてみよう」
この5回にわたる連載が、誰かにとって“新しい一歩”を踏み出すきっかけになれば、こんなに嬉しいことはありません。
ご覧いただき、ありがとうございました。
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