WayfinderWorXウェイファインダーワークス

ブログ/代表の考えごと

【第2回】勇気に頼らない大きな意思決定とは?——「理想」と「現実」をつなぐ考え方

2025.05.04

会社の公式な見解ではなく、代表の清水が個人として書いた記事です。


はじめに

前回は、
「大きな決断=勇気」という思い込みに対する違和感についてお話しました。

今回はさらに一歩踏み込んで、
どうすれば「勇気に頼らない大きな意思決定」ができるのか?
について、私自身の経験やコンサルタントとしての知見を交えながら、お話していきたいと思います。


大きな決断の第一歩は、「ギャップを認識する」こと

まず、重要なのは、
「今の自分」と「なりたい自分(理想)」との間に、どんなギャップがあるのかを認識することです。

このとき、
理想像をあまりにも具体的に固めすぎる必要はありません。
なぜなら、5年後、10年後、ましてや20年後の世界なんて、
誰にも正確に予測できないからです。

自分自身の価値観も変わるし、
社会やテクノロジーの環境も驚くほど変わっていきます。

たとえば、ここ数年で一気に進んだリモートワーク文化を、
10年前にどれだけの人が予想できたでしょうか?
ほとんどの人にとって、未来は「読めないもの」です。

だからこそ、
「今の自分にとって、これが心地いい」「こういう生活がしたい」
くらいのふわっとした理想で十分だと、私は思っています。


理想を描く3つの視点

では、その「ふわっとした理想」はどう描けばいいのでしょうか?

ここで参考になるのが、山口周さんの提唱するウェルビーイングの考え方です。
ウェルビーイングとは、簡単に言うと「心身ともに満たされた良い状態」を指します。

私は、このウェルビーイングを次の3つの視点で考えています。

  • 健康:身体と心が元気であること

  • 仲間:良い人間関係に恵まれていること

  • お金:必要な経済的基盤があること

この3つの要素について、
「自分にとって、どれくらい満たされていれば心地よいのか?」を、
ざっくりイメージしてみることが大切です。

たとえば、

  • 健康:毎日無理なく動ける体力がほしい

  • 仲間:本音で話せる友人が2〜3人いれば十分

  • お金:身の丈にあった生活ができればOK

といった感じで、自分なりの基準を考えてみましょう。


現状認識を「事実ベース」で行う

理想がふわっとでも見えてきたら、
次は**「今の自分はどこにいるのか?」**を冷静に見つめる段階です。

ここでは、
感情や希望ではなく、できるだけ事実に基づく情報を集めましょう。

  • 健康:最近疲れやすい?睡眠は足りてる?

  • 仲間:信頼できる人が周りに何人いる?

  • お金:今の収入・支出のバランスはどう?

このプロセスでは、時に自分の未熟さや足りない部分を直視することにもなりますが、
だからこそ、現実を正しく認識することが、より良い選択の土台になるのです。


ゴールと現在地がわかれば、あとは「道筋」を描くだけ

ここまでくれば、あとは
**「どうやって理想に近づくか?」**という道筋を考える段階です。

ここで大切なのは、
1本の一本道を描くのではなく、
いくつかのシナリオを用意すること。

たとえば、

  • 松コース(最高のパターン)

  • 竹コース(まあまあのパターン)

  • 梅コース(最悪のパターン)

というふうに、成功・普通・失敗、
それぞれのシナリオを想定してみるといいでしょう。

このとき、特に**「梅コース(失敗した場合)」をリアルに描く**ことが重要です。


「最悪の場合」を想定する意味

たとえば、
ミュージシャンになりたい30歳のサラリーマンがいたとします。

この人が会社を辞めて、音楽一本で食べていこうとするなら、

  • 松:1年以内に大ブレイク、YouTubeで大人気!

  • 竹:数年後に年収を会社員時代と同じくらいにできる

  • 梅:何年やっても収益化できず、アルバイト生活

というシナリオが考えられます。

ここで大事なのは、
「梅(最悪)」になった時、自分はどう立ち直るのか?
を具体的に想像しておくことです。

  • 生活資金はどうする?

  • サイドビジネスはできるか?

  • いつまで続けたら諦めるのか?

こうした「最悪の準備」ができていれば、
実はそこまで勇気を振り絞る必要はなくなります。


勇気ではなく、「納得感」を積み重ねる

結局のところ、
本当に大きな決断をするために必要なのは、
自分自身の中での納得感です。

  • 「これだけ考えたんだから」

  • 「このリスクなら受け入れられる」

そう思えるだけの準備と考察を積み重ねることで、
勇気や大胆さに頼らず、自然と踏み出せるのです。


まとめ

今回は、「勇気に頼らない大きな意思決定」をするためのステップについてお話ししました。

  • 理想はふわっとでいい。ウェルビーイングを基準に考える

  • 現在地は事実ベースで冷静に認識する

  • 複数のシナリオ(松竹梅)を用意し、特に「梅」の対策を考える

  • 勇気ではなく、納得感を積み重ねていく

次回はいよいよ最終回、
実際に私たち家族が「移住」という大きな決断を下すために行った具体的な準備と検討プロセスを、
赤裸々に振り返りながらまとめていきます!


(※この記事は全3回連載の第2回です。次回もぜひ読んでくださいね!)

この記事は note にも掲載しています:note で読む